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「エクスカイバーの回収は完了し操縦者は検査が終わり眠っております。」
「そうか、わかった。起き上がり次第私の持ち場に呼ぶようジェシカに言ってくれ」
「わかりました」
社長室のような場所で一人の男性が女性に話していた。声からして30~40ぐらいだろう。
女性は現状報告をしていた。声からして20後半であろう女性は部屋の雰囲気からして秘書のように見える。
「こちらは例の操縦者の戸籍謄本、調査書、その他を合わせたデータです」
女性は男性の目の前にディスプレーを表示してデータを見せる。篠原悠斗のものだった。男性は一つ一つ項目を丁寧にチェックしていく。
「これは、本当に彼のか?」
男性は女性に尋ねる。女性は何かこの質問に不思議を持ちながら「はい」と答えさらに話していく。
「これは役所と学校、あとは篠原悠斗と関係している団体を洗いざらして見つけたものです。それが何か・・・・・?」
「今だに不明箇所が多い機体を志乃より扱えるのに過去にARの操縦をした事がないなんてすごいな」
男性は何か真面目な顔となり考える。女性はそんな男性に言ってみる。
「まさか・・・・これは偽造だと考えていらっしゃるんですか?でも、彼はシュミレーターをやっているのですから応用をしたと思いますが」
「ゲームとリアルはちがうよ」
男性はもうひとつあった悠斗の検査結果を表示させた。脳波数値が通常の2倍を示している。
「記録は普通だが脳波は高くそして操縦においても他の機体でも十分に使える。USNの目からよくばれなくていたな」
最後に男性は家族構成を見た。両親は森本技研AR開発室で“働いていた”と記載されてある。
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