学校一の

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「ふぁぁぁ~…」 まだ完全に開ききらない目を擦る。 下からはなんとも朝から気分が悪くなる、母親の声。 「空!起きなさい!!ヒロ君となっちゃん、もう来てるわよ!!」 「起きてるよ…」 とか独り言を呟きながら、再度眠ろうと目を閉じかける。 ん? ヒロ君となっちゃん? …誰? いやいや誰?じゃなくって、 そこでようやく自分の現在の状態に気付く。 「…ヤベッ!」 そこで玄関を見ることができる窓を勢い良く開き、 「悪ぃ、弘人、夏希!10分だけ待ってくれ!!」 それだけを言って、返事も聞かずに窓を閉める。 今日も慌ただしい1日の始まりだ。
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