151人が本棚に入れています
本棚に追加
「優、おはよ。ご飯できてるわよ。」
着替えを終えて階段を降りれば、朝御飯の匂いが漂っていた。
「んっ。…健は?」
俺は朝御飯が用意されたテーブルに座りながら母親へと尋ねた。
「健なら、もうご飯食べ終わって学校行ったわよ。」
ふーん…。
もう出掛けたんだ、あいつ。
俺は飯をつつきながら空いている健の席を見つめた。
「じゃあ行ってくるわ。」
飯を食べると俺は鞄を持つと家を出た。
「行ってらっしゃい。」
学校に向かいながら俺はぼんやり健のことを考えていた。
健と俺は、双子の兄弟で小さい頃から常に一緒だった。
最初のコメントを投稿しよう!