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理不尽な告白
高校一年の夏。
私が大好きなハーゲンダッツを食べながらソファに寝転び涼んでいた所、なおちゃんが私の通り過ぎ……。
なお「あっ。てめえだけ何食ってんだ」
のん「冷蔵庫になおちゃんのぶんもあるよ」
なお「…………のん」
のん「ん?」
なお「俺さあ……」
のん「ん?」
なお「好きなんだけど」
のん「あたしも」
なお「マ、マジで!?」
のん「おいしいよねえ。これに勝るアイスは無い!」
なお「……マジ死ね!! つか地獄堕ちて二度と這い上がんな!」
これがなおちゃんの初告白だったらしい……。
彼はこの時、緊張のせいなのか単に馬鹿なだけなのかよくわからんが、“俺さあ”と“好きなんだけど”の間に“お前の事”を入れ忘れていたのだけれど、それにすら気が付かず私に激怒。
その後一週間、顔を合わせる度に「馬鹿、ブス、クズ」と罵られました。
勘違いしたのは悪いけど、この会話で勘違いしない方がおかしいよね。
しかも相手は義兄な訳だし。
なのに地獄堕ちて這い上がる事すら許されないんだよ?
理不尽すぎます(T_T)
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