理不尽な告白

1/1

907人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ

理不尽な告白

   高校一年の夏。  私が大好きなハーゲンダッツを食べながらソファに寝転び涼んでいた所、なおちゃんが私の通り過ぎ……。 なお「あっ。てめえだけ何食ってんだ」 のん「冷蔵庫になおちゃんのぶんもあるよ」 なお「…………のん」 のん「ん?」 なお「俺さあ……」 のん「ん?」 なお「好きなんだけど」 のん「あたしも」 なお「マ、マジで!?」 のん「おいしいよねえ。これに勝るアイスは無い!」 なお「……マジ死ね!! つか地獄堕ちて二度と這い上がんな!」  これがなおちゃんの初告白だったらしい……。  彼はこの時、緊張のせいなのか単に馬鹿なだけなのかよくわからんが、“俺さあ”と“好きなんだけど”の間に“お前の事”を入れ忘れていたのだけれど、それにすら気が付かず私に激怒。  その後一週間、顔を合わせる度に「馬鹿、ブス、クズ」と罵られました。  勘違いしたのは悪いけど、この会話で勘違いしない方がおかしいよね。  しかも相手は義兄な訳だし。  なのに地獄堕ちて這い上がる事すら許されないんだよ?  理不尽すぎます(T_T)  
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

907人が本棚に入れています
本棚に追加