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「オッス、奏ー!!」
「おぉ…、はよー大貴」
朝…たるい電車登校を経てオレはムダにデカい帝翔学園高等部の校舎にたどり着いた。
玄関で靴を履き替えているときに話しかけてきたのは仲村大貴(ナカムラタイキ)といって、同じクラスのうるせーぇサッカー馬鹿。いつの間にかオレの親友を名乗っている、なつっこい奴。
「しっかし、お前は夏服もちゃっかり似合っちゃうんだなー…」
大貴がオレを頭からつま先にかけて睨みつけ、最後にため息をついた。
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