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プルルル.....プルルル
ん?もう朝か...
理香?
母さんにでも言われて掛けてきたのだろうか。
しつこい奴らだ...
いっそ着信拒否という手もあったのだが、結局出る事にした。
「...ん~?」
そう、俺はシスコンだ。
両親が居ない時、ずっと俺が面倒を見ていたからかもしれない。
妹、というより娘に近い感情を持ち合わせる俺は、必要以上に理香に甘いような気がする。
『お兄ちゃん?!
どうしよう...どうしよう....』
「何だよ?人生相談か?
今忙しいんだ。切るぞ」
相当焦った様子は伝わってきた。
だが 好きな男にフラれた と泣き喚いていたことを思い出す。
あの時は気の利いた事言ってやれなかったからなぁ...
ま、とりあえず俺は忙しい。
両腕に女が寝ながら抱き着いているんだ。
先ずはこちらを処理せねば...
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