プロローグ

10/12
前へ
/169ページ
次へ
見事なストレートパンチだった。 彼女のプロ顔負けのパンチを顔面に喰らい、夏矢の意識は天に召された。 「キャー!!!」 「キャーって…アンタがやったんでしょーが」 始業の鐘か終業の鐘か判らないが、音で目が覚めた夏矢。 「ん…ンンッ……ここは…保健室か」 「あ…起きた。さっきはごめんなさい」 「オワッ! 君は…名前なんだっけ?」 「ま…真璃夜です。貴方は?」 彼女の顔をマジマジと見てしまう。 綺麗な肩と腰の間位までのびた髪。心の底を更に越えて、下心まで見透かされそうな綺麗な瞳。
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2681人が本棚に入れています
本棚に追加