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見事なストレートパンチだった。
彼女のプロ顔負けのパンチを顔面に喰らい、夏矢の意識は天に召された。
「キャー!!!」
「キャーって…アンタがやったんでしょーが」
始業の鐘か終業の鐘か判らないが、音で目が覚めた夏矢。
「ん…ンンッ……ここは…保健室か」
「あ…起きた。さっきはごめんなさい」
「オワッ! 君は…名前なんだっけ?」
「ま…真璃夜です。貴方は?」
彼女の顔をマジマジと見てしまう。
綺麗な肩と腰の間位までのびた髪。心の底を更に越えて、下心まで見透かされそうな綺麗な瞳。
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