天災少女

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2時限目の国語の時間。 夏矢はいつもの癖で窓の外の景色を見ようとしたが、もう今は真璃夜の顔しか見えない。 (もう迂闊に外見れないな…ん? 何見てんだろ) 真璃夜は夏矢の方というか夏矢を見ていた。しかも… (めっちゃ見てるし……下の方見てるケドなんか付いてんのか?) 「ねぇねぇ…ズボンのチャック開いてるよぉ?」 「なっ!? ゲッ…チャックきつくて閉まらねぇ」 なんと社会の窓、秘密の扉全開で、すました顔をしてカッコつけていた。
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