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夏矢の動きが止まると同時に、変な汗がシャツを濡らす。
「はっ! 何故その名を!?」
ニヤッと笑う夏瀬に苦笑いの息子。
「何故って? へっクラスメイトから電話、沢山あったぜぇ夏矢。夏矢君と真璃夜さん一緒みたいなんですけど、帰って来ましたかってな!」
「嘘っ…? ウワ~明日学校行きたくねぇ…こ、殺されるぅ」
頭を抱えてしゃがみ込む夏矢の背後に、泣きながら京子が包丁を持って立っていた。
「んなっ!? どうしたんだよ母さん…包丁持って、危ねーよ」
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