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信じらんないっ!
家族だってそんな事しないのにっ!
もうやだ。
恥ずかし過ぎる。
み、見られたなんてっ!
『ねぇ、百花。』
「な、なんですか?他にも何かあるんですか?」
『うん。たいしたことじゃないんだけどね、お願いがあるんだ。』
ううぅ、なんか嫌な予感がする。
とはいえ、これ以上恥ずかしい事もないと思い、私は多紀に尋ねてみた。
てか、それよりもこの体勢を早くどうにかしたい。
「なんですか?」
『おっぱい、触らせて?』
ニッコリ
ま、眩しいわ。
その爽やかな笑顔。
いや、違う!
いま、さらっと爽やかに、この人とんでもないことをっ!!
あまりの衝撃に返事を忘れている私に、多紀は再び尋ねてきた。
『ダメ?』
いや、ダメに決まってます。
貴方、お兄ちゃんでしょ?
「ダメです!」
そう私がハッキリ言うと、案外、あっさり諦めてくれて。
からかわれただけよね?
『残念。寝てる間に触っちゃえば良かったな。』
嫌だ!こんなお兄ちゃんは嫌だ。
なんて人なの。
天使みたいなふりして……悪魔だ……いや、おっぱい星人だったとは。
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