vol.3 執事なんですよね?

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「よろしく……。」 『……君、見かけによらず気が強いんだね?好きだよ、そいゆうの。』 なんか……なんか、この人気持ち悪い。 「『君』、じゃなくて百花。自己紹介しなくても知ってるんでしょう?」 『……あぁ、知ってる。』 楓は楽しそうに笑みを浮かべている。 なんか、ホントにいやなんだけど! 「……まだ、何かあるの?」 『いや、そのうちわかると思うから言っとくけど、僕は君……百花の婚約者だから、その辺もよろしくね?』 は?いま、何て? 『やっぱり、初耳?』 「……ない。ありえない。こんな気持ち悪い奴となんてありえない。」 あ、しまっ……初対面なのに私ってば心の声がっ! 今更、口をふさいだ所で遅いよね……? 『………。』 「ご、ごめん。」 『ぷっ、あははっ!百花は正直だね?僕にそんな事言う子は初めてだよ。益々面白くなりそう。』 そんな、肩を震わせて笑わなくても……。 なんか、さっきより気持ち悪いのなくなってるし。 何だろう? 「楓、変わってる人なの?」 『いきなり、呼び捨て?』 「だって、楓も私の事百花って呼び捨てにしたじゃない?」 『そうだね。ま、後でゆっくり話そうよ。』 「うん?あ、今日はおじいちゃんが帰ってくるから……。」 『……そう?じゃあ、今晩、百花の家に挨拶に行くよ。本家にいるんだろう?』 「よくわからないけど、多紀の所に……。」 あれ? おかしいな……ペースにはまってる? この人、やっぱり変。 誰なの?多紀に聞いたらわかる? .
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