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真夜中の人通りが無い路地裏
満月は2つの人影を照らしていた
いや
一人はもう一人から逃げていた
「な、なんなんだよ!!おめぇら!
なんで俺が殺されなきゃいけないんだよ!!」
追い詰められた男が叫んだ
「ハハ…面白い事を言う人ですね…いや、もう『人』じゃなかったな」
「ど、どういうことだよ!?」
「いやぁ…いい加減しらをきるのは止めませんか?
動揺して身体
変形しちゃってますよ?」
男の身体は腕が刃物になって
視点が定まっていなかった
「うるさい…うるさい…うるさいうるさいうるさぁぁぁあい!!!
俺に刃向かう奴は全員ズタボロだぁぁぁ
アヒャヒャヒャアヒャアヒャヒャヒ!!!」
よだれを垂らしながら刃物になった腕を振り回し、こちらに走って来た
「鬼退治の時間ですね…」
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