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すると、まただ。
今度はスーツの男と話している。
でも、さっき見た車の男とは明らかに様子が違って、芹香はスーツの男を無視して歩いていくようだった。
男がひつこく話し掛ける。
芹香が嫌がってる!
俺は、その男の元へと走った。
<裕也>「あの、すいません…」
息をきらしながら、その男の肩に手を置いた。
<キャッチ君>「んあ?」
男は振り返り不機嫌な顔で俺を睨む。
それと同時に芹香もこっちを見た。
<裕也>「あの…」
俺が言葉を探してる間に芹香が男に向かって話しだした。
<芹香>「私、あいにく、Beachって店で働いてるの。
今、店を移ろうなんて全然考えてないし…
一度、私の接客見に来てからその話持ってきてよ。
それから、考えるから。」
そう言い放った芹香は、その場から立ち去った。
キャッチ君はただ呆然としていた。
芹香に声かけたのはキャッチ君の判断ミスだよ…。
そんな事を思い、俺もまた、芹香を追い掛けた。
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