客人。

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―12月14日 AM 10:00 消えそうに~咲きそうな~蕾が~今年も~🎵 携帯の着ウタ〔コブクロ《蕾》〕が鳴り響くと、ベッドのサイドテーブルに置いてある携帯を手探りで取った。 「…もしもし…ん…ん?  ……ん?……え?はぁ?  ちょっ…ちょっと待ってよ!         ねぇ…おかぁ」 まだ眠たくて目を閉じたまま話を聞いていたのだが、 相手の電話は一方的に切れてしまった。 眠気に勝る程の相手の話に驚き、起き上がった。 頭の回転が上手く回らずに、ただただベッドの上で呆然としている。 同時にインターホンが部屋中へと鳴り響いた。 時計に目をやり、勢いよくベッドから抜け出すと、リビングにあるモニターで客人を確認した。 「…まぢで…。」 ボソッと独り言をつぶやきながら、重たい足をゆっくりと客人の待つ玄関に向かわせた。 溜め息混じりに玄関を開ける。 「………」 .
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