ヤッさん。

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<芹香>「また来たいって思わなかった?」 今、思っていた事だったから驚いた。 <芹香>「ヤッさんてね、私が店に入った時の初めてのお客さんなの。 私が仕事で悩んでいた時に色恋とかなしに相談とかのってくれてさ…。 私の誕生日に自分の店が忙しくて祝えないからって店に花束が届いたり…。 あの人が陰で支えてくれたから、今の私であると言っても不思議じゃないかも…。 おじさんだけど兄貴みたいな存在でさ…。 で、元気な顔を見せたいと思って、時々会いに行くの。」 俺の知らない世界が二人にはあった。 だけど、初対面の俺でも芹香の気持ちに共感を覚えた。
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