†憫圄國志戦記†

始まりは、昼寝をして果報を待つ

林祐「よ～、遅かったじゃね～の小貴」

小貴「悪い悪い、武器と鎧をかっぱらってくるのに手間取ってな」

小貴(ｼｮｳｷ)と呼ばれた頭の良さそうな青年がバツ悪そうに答える。

笑いながらこたえる小貴。その腕には立派な武器と鎧を抱えている。

小貴「関慎(ｶﾝｼﾝ)が盗みに入った鍛冶屋のオヤジにみつかってさ、ちょいとね」

林祐「フライングニードロップでもかましたのか？」

関慎「んなことやるかハゲ！パンチ一発でノックアウトだ」

アホかといわんばかりに、真横にいる関慎という青年が林祐に素早くツッコミをいれる。

林祐「うるせーっ！だから俺はハゲてねー！」

そして林祐もハゲと言うなと叫びつつ、無駄に素早くくだらないツッコミ返しをする。

周りで聞く方がくだらなく感じてしまうこのやりとりも、彼らなりのスキンシップなのであった。