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この他にも遺跡と言えば、石を切り出して作成されているものが、大半である。
何故、石なのか…。
例えば、あなたが自分が確かに生きていた事を記したい時、どんな方法を使い、自分を残すのだろうか。
日記帳、ディスクに画像や動画を取り込む。
大体、思いつく事と言えば、そんなところか…。
しかし、日記帳は通常保存で100年も経過すれば、風化が始まり、やがて塵となる。
ディスクも然り。
年月と共に、磁気は飛んでしまい、何も残らないだろう。
ある日突然、世界が不治の病に襲われて、人類が一人残らず死に絶えたとしよう。
そこから数百年のうちに、人工的な建造物は風化し、姿を消してしまうだろう。
そして、そこに残るのは、古代より残された、石で出来た遺跡だけである。
天然石で造られたものは、水没にも強い。
先に挙げたスフィンクス然り、沖縄の海底神殿然りである。
これらのものは、火山活動などで、直接溶岩などに触れなければ、半永久的に残せるのだ。
太古の人は、大切な事を石盤に書き記した。
風化を一番防げるものは、石だと知っていたからだ。
そして、石盤に記されたものは、現在でも『古文書』として残る。
古文書には、人類創世には欠かせない内容が書き記されているのだ。
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