我が輩はグレイ

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  さて、時は1947年の夏。   我が輩の爺さんの同僚の乗る『円盤型偵察機』いわゆるUFOが、アメリカのニューメキシコ州のロズウェルと言う田舎町に墜落した。   爺さんの同僚は、第二次大戦後のアメリカの軍事力を探る為に、諜報活動中だったが、反重力装置の故障により不時着を試みるも失敗。   還らぬグレイとなった。   その事故を知るや、爺さんが救助に向かうも、アメリカ空軍とNASAに先を越されてしまう。   そこで爺さんのミッションは、アメリカと交渉を行い、グレイの遺体とUFOの機体回収となり、アメリカ大統領、国防省長官、NASAの局長の三者を相手に交渉にあたった。   アメリカは、爺さんの要求に対して、UFOの製造技術を求めてきた。   出来ることなら、分不相応な技術を提供したくはなかった。   また、我が太陽系連邦軍の軍事力を使えば、地球人撃退などは簡単な事であるが、UFOを墜落させてしまった失態を、秘密裏に処理したく思った太陽系連邦軍長官の計らいにより、UFO製造技術をアメリカに伝える事になった。   そして、技術供与により、一件落着かと思われたその時!   なんと、アメリカは爺さんの拉致に出た。   アメリカにとって、地球外の技術を沢山手にするチャンスであり、ソビエト相手の軍事競争において、優位に立つ事が可能になるからだ。  
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