崩壊の時

16/16
前へ
/255ページ
次へ
「ごめんね…シュンちゃん…」 リオは涙を流しながら言った。 「何で謝るんだよ…全部俺が悪いのに…マジで…マジでごめん…」 リオは張り詰めた糸が切れたように声をだして泣いた。 「ほんとにごめん…。俺がこんな悪いことしてなかったら…マジでごめん。もうほんとに自分が情けないよ」 シュンも溢れる感情を抑えきれず涙が出た。 荒れ果てた部屋に二人の涙をすする音だけが響き渡った。 叩きを生業としていたシュンがついに叩かれてしまった。 おまけにリオが目の前で犯され、互いに消えない傷ができてしまった。 運命の歯車はどんどんと狂っていく。
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10010人が本棚に入れています
本棚に追加