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シュンたちは上の人間であるケンジの元に向かった。 渋谷センター街を抜けた雑居ビルに堂々と構えられた事務所のドアには「K.Kオフィス」と書かれている。 ケンジ曰わく、K.Kという名前に意味はない。 三人は事務所に入った。 「お疲れ」 「お疲れっす」 奥のデスクにスーツをタイトに着こなし、メガネの下には鋭い目つきが睨みをきかせた男が座っている。 その男がケンジだ。 見るからにアウトローな空気を出しているケンジは、シュンたちのまとめ役で、アウトローの世界でも名前をあげていた。
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