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「悪い悪い」
俺は目を擦りながら、優姫の顔を見る。
「・・・・・・どうかしたの?」
「いや、なんでもない。飯食おう」
優姫と二人っきりの食事、料理は相変わらず美味かった。
「味付け変えたのか?」
「・・・・・・分かるの?」
「当たり前だ、これは・・・・・・生姜だな」
「正解」と笑う優姫。
出会った頃より表情が豊かになった。
面白い事には笑う。
楽しい事には楽しむ。
怒る時には怒る。
泣きたい時には泣く。
喜怒哀楽がはっきりと分かるくらいに、優姫は成長していた。
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