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「…卒業のこと?」
拓巳は俺の隣にそっと座ってそう言った。
拓巳にも一磨にも俺の気持ちはお見通しだったようだ。
『うーん、なんだかね、変な気持ちなんだ。夢に一歩近付いたのは嬉しいけど、皆と離れるのは辛いし…』
なんって言えばいいんだろうな、この気持ちを。
言葉に表すのは難しすぎる。
「それは俺らもおんなじだよ」
一磨の言った言葉に半ば驚きながら、一磨の横顔を見た。
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