青空かぞえて

4/11
84人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
「…卒業のこと?」 拓巳は俺の隣にそっと座ってそう言った。 拓巳にも一磨にも俺の気持ちはお見通しだったようだ。 『うーん、なんだかね、変な気持ちなんだ。夢に一歩近付いたのは嬉しいけど、皆と離れるのは辛いし…』 なんって言えばいいんだろうな、この気持ちを。 言葉に表すのは難しすぎる。 「それは俺らもおんなじだよ」 一磨の言った言葉に半ば驚きながら、一磨の横顔を見た。 _
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!