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卒業を決めたのは、他の誰でもなく僕で、決めたくせに寂しくて、辛くて…
だけど後悔なんてしていない。
この2年間、大切な僕の宝物だよ。
でも、でもね…
『僕、心残りがあるんだ』
「心残り?」
『うん、僕たち同期はずっと一緒だったよね?MTKも一緒でさ…』
「うん、そうだったよね」
だけど、瀬南・翔太・聖斗・僕は一気に卒業してしまうのに…
「次元、のこと?」
瀬南は優しく声をかけてくれた。
瀬南も次元のこと心配してたんだ、って表情を見ればわかる。
「僕たちはいつも一緒だったのに、次元を残して行っちゃうんだもんね…」
瀬南の言葉で僕も翔太も言葉が出なかった。
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