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ようやく落ち着き、陸の胸から顔を上げた
そこには、優しく見つめる陸がいた………私より、5つも歳下の……愛しい陸
「落ち着いた!?」
こんなところで泣かれても、困るはずなのに……そんなことは、一言も言わず……ただ私を心配してくれる
《……ありがと》
そう言うと、陸は親指で私の頬を拭う
「ハンカチ、ないから♪」
指摘されると思ったのか、自分で申告する
そんな陸に、笑みが溢れた
「やっぱ、美空は…笑ってなきゃ♪……青空みたいに……」
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