君だけ

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火照った体が熱い……美空から腕を離して、またもや直立不動で仰向けに……目を閉じ、ゆっくり息を吐く…………ふぅぅぅぅ………… こんなんで、治まるわけないけど……でも、必死に…… 《………陸……こっち向いて…》 小さな小さな美空の声……敢えて 顔だけ動かし、美空を見る 「…大丈夫……怒ってないから」 たぶん、美空は気にしてるのだろうと予想がつき……そう口にする 《……うん………》 今にも消えそうな美空の声 「……腕枕なら……いい!?」 頷く美空の頭の下に腕を入れる……そのまま、頭を撫でながら 「……おやすみ……」 なんて……俺は、眠れそうにないけど………… .
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