美空の過去

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誰かの声が聞こえ、私は 取り外したシーツを抱えたまま ベッド脇のカーテンを開けながら 言った。 《先生、会議でいませんよ……》 入ってきた人の顔を見て、固まった。そこにいたのは、ユニフォームをきた憧れの人。 「保健委員!?……じゃあ、手当てしてよ♪」 無邪気に笑うその人の笑顔に……私の心臓は、キュッ…っと音をたてた。 .
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