美空の過去

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《だって……いつも、クールでモテモテなのに……なんか、子供みたいなんだもん(笑)》 つい、本音を言ってしまった。 「そんなことねーよ。ほんとに、好きな人には……振り向いて貰えないし」 なんだ………好きな人、いるんだ………そうだよね。 さっきまで、弾んでいた気持ちが……一気に萎んだ。 膝にも………たっぷり消毒液を塗った……まるで、嫌がらせのように………… 「イッテェ……フゥフゥ…………おまえ、必要以上につけただろ!?」 マズイ……バレてる!? 《その好きな人に やってもらえばいいでしょ》 気付いたときには、そう呟いていた。 .
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