美空の過去

17/22
前へ
/362ページ
次へ
久々のデートの日。 「美空、なんかあった!?」 第一声がこれ。 傍目に見ても、私は変わっていたのかもしれない。 《……もう………付き合えない》 そう口にしていた。 「なんだよ……突然。また、美空の冗談!?……笑えないぞ」 彼には……なんの落ち度もない。 《人気者の彼氏じゃ……身がもたない》 本心だった。 「はぁ!?俺は、別に浮気もしてないし……美空だけだけど!?」 わかっている……そんなこと。 「俺のこと……イヤになったの?」 そうじゃない……好きで好きで堪らない。だから、みんなに嫌がらせされるの。私があなたに似合わないから。私とあなたじゃ、不釣り合いだから。 .
/362ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6553人が本棚に入れています
本棚に追加