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ん?
そこで大石が何かに気付いた。
「英二、何を握ってるんだ?」
菊丸の手の中に収まっている、水色の小瓶。
「へ?」
それを菊丸の手から奪いとり確認すると、大石の眉がつり上がった。
「…英二」
「は、はにゃ?」
目を開けるとそこにいつもの優しい優しい副部長の姿はなく。
その副部長の手の上には石田漢方万全目薬なんて書かれた目薬が。
「…お前、泣いてないじゃないか!!」
「お、俺、泣いてるーなんて一言も言ってないもん」
全てバレてしまった菊丸の額に浮かぶ汗。
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