序章

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どうやら湯に落ちた時腰に巻いていたのがとれたらしい。 「まてっ、誤解だっ!? 俺は、決して立派だからなんて人に見せびらかしたりしないっ!!」 「覗き、露出魔、これは実刑確実ね! 警察に突出すから覚悟してなさいっ!!」 「なにーぉ、大体お前は裸じゃなかったんだからうだうだ言うじゃねっ!! 誰がお前のペチャンコな胸の裸なんて見るんだよっ!!」 「うっ……酷いっ。 気にしてたのに… 気にしてたのに…… もうっ、しらなーいっ!?」 そう言って少女は走り去ろうとしだした。 うおっ、俺の立場本当にやばいんじゃねぇーかっ!? とっさに横で浮かんでいたタオルを引っ張りとって息子を隠す。 「おいっ、待てぇーっ!!」 少女が脱衣所に入る前になんとか腕を掴む。 だが、同時に足に違和感。 石鹸かよっ!! 「きゃあっ!?」 ードンガラガシャン 「痛ててぇ…… おいっ、お前大丈夫かっ? って……」 少女と俺の顔の近さは数センチ。 し、しかも少女が俺のうえに覆い被さる体制。 なんつーラブコメじゃお約束な展開。
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