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…………。
「ったく……あの暴力女はなんなんだ。
だいたい、人が心配して覗いたのに。
露出魔だ、なんちゃら言いやがって……」
そう言いながらひんやりした廊下を歩く。
脱衣所にはドライヤーが置いて無かったので頭には広げたタオルが載せてある。
「そういや、突き当たりを右だからここを真っ直ぐか」
そして、廊下の突き当たりにぶつかる。
俺の目の前には右と左に部屋が一つ。
確率は二分の一。
どっちかが飯を食べる部屋だ。
じゃあ、もう一つは……?
俺は、わけも分からず一人で盛り上がっていた。
いわいるおみくじをひくみたいな気分だ。
「まぁ、いいや……
さぁ、右左どっちだ?
それなら、右……と見せかけて左だあぁぁぁっ!!」
ガラッといっきに襖を開ける。
答えは、大吉か、それとも大凶か?
…………。
目の前には着替途中の少女の姿。
ある意味大吉だな……。
「…………」
「…………」
「うぅぅ……」
少女が涙目になる。
少女が叫ぶより俺の反応の方が早かった。
気が付くとタオルで少女の口をふさいでいた。
初日そうそう、さっきといいついてない。
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