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…………。
「あんっ!?
誰かいるみたいだぞ?」
「あっ、鈴さんだっ!
おーいっ、鈴さーんっ」
結香は何がそんなに嬉しいのか手を振りながら玄関に立つ女性に近付いて行った。
「結香ちゃん今晩わ!
いつも可愛いわね」
「鈴さん、今晩わ!
鈴さんも今日も変わらず美人さんですねー。
」
「結香ちゃんはお世辞がお上手っ」
なんか結香の奴、子供扱いされてないか?
目の前の女性は確かに美人だった。
歳は二十代前半位だろうか。
言葉遣いや雰囲気にもどことなく気品がある。
どっかの金持ちか?
「それで、結香ちゃん……
そちらの方が……
もしかして……」
「そうです。
こちらのどこでもいそうな、冴えない顔の高校生こそが噂の大沢晴輝さんです!!」
「ちょっとまてっ!?
今の言葉結構へこむぞっ!」
「あれっ、晴輝さんってナルシストだったんですか?
自分で、俺かっこいいから惚れんなよなんてっ!?
そんな事言われたら惚れてしまいそうですよ!」
「そんな事一言も言ってないだろっ!!
つーか、お前はどんな奴に惚れてんだよ!?」
「あはっ、やっぱり晴輝さん面白いです!!」
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