序章

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「えーっ、昔は同じ家に住んでたのに…… だから、私が育てていたみたいなものかな」 そんな記憶……全然ないぞ… 「あれっ…… そう言えばなんか、焦げ臭くないですか?」 「本当ね…… 台所の方からみたい」 「確か…… 今日の夕飯担当は雪鳴だったよな?」 「あっ、それは大変ですっ。 せつなちゃんの料理は酷いですから」 「と、とにかく行ってみようぜ!!」 …………。 「失敗しちゃた…」 台所からは黒い煙りがもくもくと上がっている。 鼻をつく様な焦げた匂い。 ……こりゃあ、最悪だな 「雪鳴、大丈夫だったかっ!?」 雪「うん…… 目が少し痛いけど大丈夫……」 主「いや、飯の方だけど……」 雪「はる君、酷い……」 結「晴輝さん、酷いです……」 鈴「晴輝君、酷いわ……」 主「なんで皆して俺をいじめるんだよっ!? へこむぞっ!! 泣くぞっ!! 挫けるぞっ!!」 雪「目から涙が……」 結「あはっ! やっぱり、晴輝さんは面白いです」 鈴「晴輝君、男は泣いたらだめだぞっ!!」 主「つ、疲れる……」
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