序章

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………… …… …。 光一「と、言う事でかんぱーいっ!!」 全員(二名除く)「かんぱーい」 少女「…………」 晴輝「…………」 「あれれ、晴輝さんと唯未ちゃんはどうしちゃったんですか?」 「本当……… さっきから二人とも元気がないわね……」 「二人とも、早く食べないと料理冷めちゃうよ……」 光一「そうそう、せっかくこうやって鈴ちゃんが作ってくれたんだから……」 唯未「光一さんは黙ってて!!」 「なんで僕だけ………」 そう言って又もや部屋の角で陰湿な空間を作りだしていた。 つくづく、忙しい人だ…… って、俺もおじさんの事言えないけどな…… まぁ、それはともかく。 どうして、場がこんなにも暗いかと言うと…… さっき唯未と呼ばれた少女は…… 「私はぜっ……たいに反対だからねっ!! こんな変態野郎を住ませるなんて」 そう…… さっき、風呂場でいざこざがあった少女だからだ。 「別にいいじゃないですかぁ。 晴輝さん面白いですよ」 「面白いからってだめ!こんな野蛮人住ませるなんて何やらかすかわかんないでしょ!!」 「いや、もうやらかしてるわよっ!! さっきだって……」 そこまで言って唯未と呼ばれている少女はもごもごと口籠った。 さっきの事を話すのが恥ずかしかったのだろう。 俺はなんとか手錠をかけられずに済みそうだ。
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