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身体が重い。
昨日は特に重労働をしたわけでもないのにずっしりとした重みを感じる。
しかも、不思議な事に身体が揺れている。
俺は重い瞼を開けた。
ぼんやりとかすれてまだよく見えないが、俺の上に人影が見えた。
人影……そして、身体が重い。
そうか、俺は金縛りにあっているのか。
そうか、なら全然問題ないな……
って、んなわけあるかあぁぁぁーっ!!!
朦朧としたまま勢いよく起き上がると、どんっという音が部屋中に響いた。
それと同時に足が布団に絡まって勢いよく前に転んだ。
だが、不思議と痛みは感じられなかった。
それどころか心地良い位だ。
一生このままでもいいかもしれない。
そんな事を考えていると俺の下からもぞもぞと動いて声がした。
「晴輝さん重いです。
どいてください…」
「うんっ、あぁ悪いな……
って、結香こんな所で何してるんだ?」
「晴輝さんこそ突然結香を押し倒して……
もしかして、また結香かが可愛いすぎて欲情しちゃったんですか?
晴輝さん卑猥です…」
「ば、ばかやろーっ。
そんなんじゃねぇーよ。
布団に足が絡まってこけただけだ。
だいたい、何でお前が俺の部屋にいるんだよ?」
「晴輝さんは結香を辱めにしたんですよ……。
晴輝さんには男としての責任をとって貰います…」
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