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………
……
…。
「ふうーっ、食った食った」
俺は、ぱんぱんになった腹を叩きながらロビーでいっぷくしていた。
今日の朝飯は誰が作ったかしらないが本当に美味かった。
雪鳴か?
いやいや、それはない。
あいつの料理は壊滅的だ。
じゃ、後は結香か唯未か…
ちなみに、俺の中にはおじさんが作ったという選択しは絶対にない。
に、してもあのどちらかがあんな美味い料理を作れる様に見えないんだけどな。
じゃ、後考えられるのは……
鈴さんか…
確かに、あの人ならあの位の料理はお手の物だろ。
実はアジアから西洋まで幅広い料理が作れるシェフだったりして。
まぁそれはともかく多分、鈴さんが作り置きでもしてくれていたのだろう。
そう言えば、今日は唯未の奴も昨日とは違い俺がいてもちゃんと飯を食いに来ていた。
俺も少しはここに馴染めたのか?
そう思うと少し嬉しい気がした。
そんな事を考えていると後ろから不意に声がかかった。
「晴輝君、こんな所にいたのかい。
ちょっとお願い事があってね」
「スリーサイズなら教えないぞ」
「いやいや、僕にはそんな趣味ないから。
僕には心に決めた一人の女性がいるからね」
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