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あなたは私を闇から救いにきてくれた
私は誰にも必要とされてないのに
必死になって助けに来てくれた
こんなキズだらけでボロボロの私は足手まといでしかないのに
あなたもボロボロになりながら助けに来てくれた
『もう大丈夫だよ』と言ってあなたは手を差し伸べてくれた
胸が張り裂けるくらい嬉しかった…
私は手をのばしてあなたの手をつかんだ
だけどこんな私を助けたところでなんの利益もない
それどころか助けてもらったあなたに迷惑をかけてしまう
私はつかんだ手を離した
こんな私のせいであなたにまで迷惑かける事なんてできないよ
私は行き止まりの崖のふちに立った
私はボロボロ涙を流しながら、くしゃくしゃの笑顔で
………ありがと……
と小さな声で力を振り絞って言った
そして私は足を踏み出した
その日はとっても綺麗な青空だった
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