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右京M 「気が付けば私は平安時代を思わせる屋敷の前にいた。 空には電線なんて一本も無い。 ……夢か。 だって私はベッドの上で寝ていたんだもん。 夢以外のなにものでもない…… と思うんだけど、やけにリアルだ」 香月 「姫!探しましたよ。こちらにいたのですね」 (嬉しそうに駆け寄りながら) 右京M 「私のもとに駆け寄ってきたのは人の良さそうな笑みを浮かべた青年。 裾の長い和服を器用にさばいている…。 っていうか姫って…、お姫様願望でもあったのかな、私」 香月 「あなたにこの華を渡したくて…。 道端にはえていたもので申し訳ないのですが…綺麗でしょう?」 右京M 「えと…あの…え?彼岸花……? 縁起の悪い花じゃないっけ? そんなに詳しいわけじゃないけど……。 でも」 花京 「まあ、きれいなお花ですわね。ありがとうございます、香月様」 右京M 「え、綺麗ですけど、私もそう思ったけど……、今の声、私の声じゃなかった…? 夢なのに?夢だから? ……どう言うこと……?」
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