絶叫

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「また私達以外誰もいないね?」 6席ずつ12人乗りのフリーフォールに5人で乗る、なかなか悲しいことだ。 しかしそんなことはどうでもいい。 いやだ、乗りたくない。 「悠介早くー!」 足がもう震えている。 「クソ…」 もうやだ…。 『セーフティーバーが下がります』 アナウンスが聞こえ目の前の視界を遮ってセーフティーバーが降りてきた。 「もう逃げられないよー?」 沙羅が言う。 「早く上がれ!悠介の反応が面白いから!」 直人が言う。 本気でブチギレそうだ。 一瞬従業員と目があう。 「…?」 なにか物悲しそうな表情を浮かぶ。 「おいトキ…」 「え?」 とその時機械が動きだした。
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