まなざしの向かう先

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「聡が、二人いてもしょうがないだろ? お前は、俺以外の人間には見えないみたいだし」 「・・・そーなんだよねー、俺っていったい何なんだろう・・・」 そう深く考えるとなんだか疑心暗鬼に陥ってしまう。 俺は確かに『梔子 聡』だけど、誰にも見えないなら『俺』はいないのだろうか? 『俺』は一体・・・ 「・・・聡・・・」 奏平君が、なにか言おうとした瞬間 流華ちゃんの悲鳴が空気を揺るがした。
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