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「・・・おはよー・・・」
眠そうなその声は、どこか高いようで低くて。
流華ちゃんがその声に反応して元気に明るい笑顔を見せる。
「おはよう、聡!」
・・・はぃ?
たった今聞こえてきた愛しい人の台詞は確かに自分の名前を呼んでいる。
でも、向けた方向は俺とは真逆でリビングの入り口の方。
・・・俺、ここに居るんですけど・・・?
しかし、流華ちゃんの言ったとおりリビングのドアを開けて入ってきたのは
紛れもない、梔子 聡・・・俺本人だった。
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