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「はい、まだ時間ありますから。……少し話しませんか?」
そう言って、また笑う。
「え?いい!いいよ!私は大丈夫だから戻っていいよ!」
手をブンブン振りながら私は言った。
彰弥くん、まだご飯食べ終わってないし、私に付き添ってても楽しくないだろうし………。
「遠慮しないで下さい。それとも、迷惑ですか?」
彰弥くんは、微笑みながら言う。
なんだろ?
朗らかな笑顔。
優しい風が吹いた気がした。
「そ、そんなことないよ。本当にいいの?」
何回も聞いて、私正直ウザいような…。
いや、彰弥くんは天使みたいな人だから大丈夫!
大丈夫だあぁ!!
「あはははっ!本当に…いいですよ。昔から、その心配症なとこ変わってないですね。」
彰弥くんは、本当に優しいね。
「そ、そんな!!違うよ!別に心配症じゃないよ!」
「はいはい。そうですね。心配症じゃないですね。」
「なにその適当な感じ!絶対違うんだから!!」
男の子とこんなに長く話したの初めてだ。
楽しい。
嬉しい。
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