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「そうですね。でも、侑弥も人の子ですから。では俺は、もう行きますね。先生には保健室にいると伝えておきますので、ごゆっくり。」
「あ、ありがとう。」
最後に侑弥くんに対するキツい冗談を言い、彰弥くんは保健室を出て行った。
ふんふん。侑弥くん、昔はイタズラが多くて、あんまり好きじゃなかったけど、良い子だったんだな。
今更、再確認。
でも、侑弥くん…私のこと忘れてたよね?
絶対あの言葉は気まぐれだったんだろうな。
誰もいない保健室で、伸びをしながら昔のことに思いふけった。
今は2人は、どこに住んでるんだろう?
前は、どこに居たんだろう?
会って、真っ先にしてたことを今更頭の中で考える。
……ま、後で聞けば良いや。
彰弥くんとは、打ち解けられたしね。
このまま、侑弥くんとも……幼稚園の頃みたいに普通に話せたら良いなぁ。
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