17582人が本棚に入れています
本棚に追加
スーパーに入ると、学校帰りの生徒がちらほらと居た。
彰弥くんは、あからさまに嫌そうな表情をしている。
「私だけ買いに行ってくるから、彰弥くんは人少ないとこで待ってて良いよ。」
「え?いや、行きますよ。」
私が彰弥くんに言うと、彰弥くんは一瞬驚いたが、すぐにキリッとした表情をした。
別にいいのに~。
「いいっていいって。同じ学校の人がいるとこ嫌なんでしょ?すぐ買って戻ってくるから。」
「…すみません。」
彰弥くんをそこら辺の飲み物飲む場所の椅子に座らせると、お菓子コーナーに向かって走った。
お菓子コーナーに行くと、学生が結構いる。これからお菓子パーティーか?ってくらいのお菓子の量だ。
…そうだ、ゼリーコーナー行こう。
お菓子やめて、ゼリーにしよう。
病人には、ゼリー類を食べさせた方が良いしね。
ゼリーコーナーに行くと、みかんが入ってるゼリーや桃が入ってるゼリー、さくらんぼが入ってるゼリー等、豊富に種類がある。
その中から、みかんと桃を買うことにした。
レジで買い終わり、彰弥くんが座っている場所に足を運ぶと、人だかりができていた。
「あらら…ガヤガヤしてる。」
行きにくい。
若い女の子たちがキャッキャッと笑う声が聞こえる。
ん~、邪魔くさいよ。
彰弥くんが座ってるとこ、あそこ割り込んでいかなきゃ行けないじゃん。
最初のコメントを投稿しよう!