目に笑顔

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侑弥くんのお見舞いをして、翌日になった。 今日は、いつも以上に侑弥くんと椿を交互に見てはソワソワしていた。 今は、6時間目の授業。これが終わったら、放課後になる。 なのに、侑弥くんは今日は椿と話していない。 ずっと2人を見てたけど、話す気配も話しかける気配もない。 お昼休みや10分休みに、侑弥くんをチラリチラチラ見てばかりいると、ハルちゃんとしか目が合わない。 ハルちゃんは、いつも笑顔で可愛いなぁ…と可愛さに納得させられる。 まあ、それは置いといて、今6時間目の終わりのチャイムが鳴った。 で、担任が入ってきて、帰りの時間も終わり、下校時間。 何やってるんだ、侑弥くんっ!!椿帰っちゃったら、どうするんだっ! 女子トイレの掃除当番だったから、掃除も終わって、椿が「じゃ、帰ろっか!」と意気揚々と言ってきた。 どうしよう…どうしようっ。 「いやぁ、あーと…彼氏さんとは帰らないの?」 必死に椿を帰らせまいと考え、つい口から出た話しは彼氏さんの話しだった。 「え!?…その、いいのよ。大丈夫だから。」 椿は罰が悪そうな表情をして言った。 何かあったのか…? 「もしかして、喧嘩でもしたの?」 「ち、違う違うっ!ただ、彼も忙しいから、毎日一緒に帰れないの。」 放課後に視聴覚室で寝ていたあの人が? 頭に疑問が浮かんだけど、それ以上は椿と義貴先輩の問題だから聞かなかった。 その後に、椿に話題を振ったけど、いつまで経っても侑弥くんが来ないから、玄関に着いてしまった。  
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