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家に着いて、侑弥くんと椿がどうなったかをボーっと考えていた。
部屋に居てもすることないなぁ…。
ストレッチしてみよーかなー。
ベットの上で足を上げたり下げたりしながら、一応運動みたいなことをしてみた。
携帯電話を開いて見ても、誰からも連絡は来ていない。
彰弥くんから来ないかな?
じゃなくてっ!!
侑弥くんからも来ないし、椿からも来ない…。
結構時間経った気がするんだけど…。
携帯電話を閉じて、窓から外を見た。
…あれ、危うい人陰……。
誰…?ス、ストーカー…!?
窓からバレないようにジーッと目を凝らしてみると、義貴先輩だった。
…椿待ち?
あれ?じゃあ、もし侑弥くんが椿を送って帰るんなら、…ちょっと椿と義貴先輩の間に亀裂が…入らない!?
只でさえ、さっきの椿は、義貴先輩と上手くいってないような雰囲気だったのに!
何とかしなきゃ!!
恥ずかしいほどに家スタイル(ジャージ)の私は、急いで外に出れるような服に着替えた。
そして、義貴先輩がどっか行かないうちに駆け出すように外に飛び出た。
靴…まだ履けてない…。
「よ、義貴先輩っ!!」
家の前の道でうろうろしていた義貴先輩を呼ぶと、驚くように視線を向けられた。
「あ、妹か。どした?なんでそんな息荒いの?」
焦ってきたせいか、息が結構荒くなっていた私。
なんだか恥ずかしい。
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