目に笑顔

4/14
17579人が本棚に入れています
本棚に追加
/661ページ
家に着いて、侑弥くんと椿がどうなったかをボーっと考えていた。 部屋に居てもすることないなぁ…。 ストレッチしてみよーかなー。 ベットの上で足を上げたり下げたりしながら、一応運動みたいなことをしてみた。 携帯電話を開いて見ても、誰からも連絡は来ていない。 彰弥くんから来ないかな? じゃなくてっ!! 侑弥くんからも来ないし、椿からも来ない…。 結構時間経った気がするんだけど…。 携帯電話を閉じて、窓から外を見た。 …あれ、危うい人陰……。 誰…?ス、ストーカー…!? 窓からバレないようにジーッと目を凝らしてみると、義貴先輩だった。 …椿待ち? あれ?じゃあ、もし侑弥くんが椿を送って帰るんなら、…ちょっと椿と義貴先輩の間に亀裂が…入らない!? 只でさえ、さっきの椿は、義貴先輩と上手くいってないような雰囲気だったのに! 何とかしなきゃ!! 恥ずかしいほどに家スタイル(ジャージ)の私は、急いで外に出れるような服に着替えた。 そして、義貴先輩がどっか行かないうちに駆け出すように外に飛び出た。 靴…まだ履けてない…。 「よ、義貴先輩っ!!」 家の前の道でうろうろしていた義貴先輩を呼ぶと、驚くように視線を向けられた。  「あ、妹か。どした?なんでそんな息荒いの?」 焦ってきたせいか、息が結構荒くなっていた私。 なんだか恥ずかしい。  
/661ページ

最初のコメントを投稿しよう!