プロローグ

2/2
5071人が本棚に入れています
本棚に追加
/400ページ
ある晴れた日。 一人の少女が少年に抱き着き泣いている。 声を精一杯だして、少年に何かを訴えるように……。 少年は少女を力強く抱き締め、少女に何かを呟いた。 その途端に、大声で泣いてた少女の声が徐々に小さくなってくる。 「……ほ、本当?」 泣きすぎた為しゃっくりをしながら少女は少年に尋ねる。 「うん、約束だよ。僕と君だけの約束。僕は絶対に守るから」 少年は少女に微笑みかけ、ポケットを探り、ポケットの中に入っていた物を少女に渡した。 それを手にした少女の表情は次第に明るくなり、そして笑顔になった。 少年と少女は大切な約束を交わし、いつか必ず約束を果たすと誓った。 その一週間後、少年と少女は離ればなれになってしまった。
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!