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ある晴れた日。
一人の少女が少年に抱き着き泣いている。
声を精一杯だして、少年に何かを訴えるように……。
少年は少女を力強く抱き締め、少女に何かを呟いた。
その途端に、大声で泣いてた少女の声が徐々に小さくなってくる。
「……ほ、本当?」
泣きすぎた為しゃっくりをしながら少女は少年に尋ねる。
「うん、約束だよ。僕と君だけの約束。僕は絶対に守るから」
少年は少女に微笑みかけ、ポケットを探り、ポケットの中に入っていた物を少女に渡した。
それを手にした少女の表情は次第に明るくなり、そして笑顔になった。
少年と少女は大切な約束を交わし、いつか必ず約束を果たすと誓った。
その一週間後、少年と少女は離ればなれになってしまった。
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