背水の陣

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「終わってみりゃ、呆気なかったな…」 会場の外、ビルを見上げてそう呟いた。 南息吹、二十歳。 運命が変わった最後のオーディション。 ―――――― ―――――――――― 「俺、あの子がいい」 「あらトウマ、誰かいい子いたの?」 「うん、南ちゃん、南息吹ちゃん」 「あぁ、あの勘違いちゃんねι大丈夫かしら…」 この一週間後、あたしの元に合格通知が届いた。
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