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ミロク
「我々におまかせください、必ず解決してみせます」
川村
「ほ、本当ですか…?どうか、どうかお願いします!」
ミロク
「かしこまりました」
ミロクの言葉を聞くと安心したのか、依頼人の女性はほっと胸を撫で下ろした。
タタタッ
ナスカ
「お茶、できました~!」
ミロク
「あ、ありがとうございま……す…………」
話が一段落するのとほぼ同時に、満面の笑みを浮かべたナスカが、床にお茶をべちゃべちゃにこぼしながら駆け寄ってきたところだった。
それを見たミロクの表情がひきつる。
ナスカ
「お待たせいたし…わっ!?」
ミロク
「あっ危ない!!」
ヒョウカ
「!!」
ガッシャーン!
川村
「……!」
ナスカ
「ああ……」
ア然とする依頼人の前で湯呑みの破片が床に飛び散り、ぶちまけられた茶が辺りを浸食していった。
その場にいる全員に重苦しい雰囲気が流れる。
ミロクは眼鏡を中指でくいっと上げると、苦笑いしながら口を開いた。
ミロク
「あはは……ヒョウカ、すみませんが外にいるキリトを呼んできて下さい。ナスカはバケツと雑巾を」
ナスカ&ヒョウカ
「「はい…」」
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