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キリト
「はぁ~…」
無意識に深いため息が口から漏れる。
まーこれが今の俺の気持ちを的確に表しているのだが。
なぜ俺が今こんな気持ちになっているのかというと…
ナスカ
「ダルそうなため息つかないでよ…こっちの気まで滅入るじゃない」
キリト
「だってよ…ヒョウカさんとは別行動、か…」
所長からの指示で俺達はそれぞれに役割が与えられた。
ヒョウカさんは犯人につながりそうな手掛かりを探すために情報収集を、ゆえに彼女とは別行動。
そして俺とナスカはというと、依頼人の警護を任された。
というわけで俺達は犯人に気付かれないように、物陰に身をひそめながら依頼人の後についていっているのだ。
別に護衛自体には不満は無いのだが……
ナスカ
「わ、悪かったわね、あたしとなんかで…」
キリト
「あ?なんか言った?」
ナスカ
「べっつに!ふんっ!!」
ナスカがそっぽを向いてしまった。
一体何をそんなに怒っているのだろうか?
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